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特集2 木の家で健やかに暮らす

木の家で健やかに暮らす

人の五感にやさしい木が心地よい空間をつくる

 木は人と同じ生き物として、人の五感にやさしく作用するという特徴を持っています。その木目模様は、見るだけで人の心を落ち着かせ、スギやヒノキに代表される 木の香りはすがすがしい気分にさせてくれます。木の表面は微細な凹凸があるので光を乱反射してまぶしさを感じさせず、また紫外線を吸収する働きもあります。音を 吸収して和らげてくれるのも木。さらに、乾燥時には水分を放出し、湿度の高いときは逆に空気中の水分を吸収するという湿度調節の働きもあります。
こうしてみると、木は人の居住環境をつくる材料として、もっとも優れたものであり、プラスチック、鉄、アルミニウムなどの素材と比較しても、人に対する親和性は突出しています。多くの人が木の家に住みたいと考えるのは、当然のことです。

地球環境に優しい木 二酸化炭素も吸収する

 国際的な専門組織「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)は、現状のまま放置すれば、今世紀末までの世界平均地上気温は0.3~4.8℃上昇する可能性が高く、同じく今世紀末までの世界平均海面水位は、氷が溶け出すことにより0.26~0.82m上昇すると予測しています。低地にある国では、国土の多くを失いか ねない事態であり、また、海水温度の上昇による気象の変化が、農業や水産業などに大きな打撃を与えることも懸念されています。
この地球温暖化の原因については、石油や石炭などのいわゆる化石燃料の大量消費や、人間活動から出る二酸化炭素やメタンガスなどの、いわゆる温室効果ガスの増加が原因と考えられています。なかでも二酸化炭素は、エネルギーの大量消費が始まる産業革命前にくらべ排出量が急上昇。その抑制が強く求められています。
そこで21世紀のマテリアルとして改めて注目されているのが木材です。製造に要するエネルギーが極めて少ないだけでなく、二酸化炭素を吸収し、しかも容易に再生する資源だからです。伐って使うことによって地球環境の保全に役立つ資源、それが木材です。
樹木は、大気中から吸収された炭素が、太陽エネルギーの力で樹幹内にセルロースやリグニンという形で固定されたものです。つまり樹木は、大気中の炭酸ガスを炭素として固定しています。したがって、伐られた木は、新たに炭酸ガスを吸収しないにしても、燃やされないかぎり炭素を固定しつづけています。 木材を有効に使って住宅を建て、それを長く維持すること。そして伐った後は必ず植林して、木を育てること。これを続けていけば、二酸化炭素を全体として減らすことができるのです。

木も地産地消。身近な森の木を使う

木も地産地消。身近な森の木を使う
しかし、いくら木材資源が有効だと言っても、日本から遠い北米やヨーロッパで伐採したものを輸入し、それを中心にすれば、輸送に伴うエネルギー消費が増えて、二酸化炭素の排出が増える可能性が出てきます。
「カーボンフットプリント」という言葉がありますが、その輸送によって必要になるエネルギー量もきちんと計算に入れた上で、二酸化炭素の排出量を見ていかなければならないという考え方です。
木材資源も、できるだけ輸送にエネルギーを使わない地元のものを優先的に使っていくことが必要です。育った環境と同じ環境で使うことが木の力を最も発揮させることができるという意味でも、木の地産地消が必要です。

神奈川は豊かな森のある県。「かながわの木」を活用しよう

神奈川は豊かな森のある県。「かながわの木」を活用しよう
その点、神奈川県は面積の40%が森林であり、特に丹沢で産するヒノキは、非常に優れた材質を持っていることで知られています。2013年4月にオープンした新歌舞伎座の舞台に使われているのも丹沢のヒノキでした。日本で最高の評価を得たヒノキといっても過言ではありません。
ほかにも県の北西部や南西部には豊かな森があり、構造材や仕上げ材などに適したヒノキやスギが育っています。多くは戦後に植林された人工林ですが、伐って使い、その後に植えて育てるというサイクルを確立していかなければ人工林の森は荒廃してしまいます。
優れた「かながわの木」をブランドとして認証する活動も始まっており、消費者にとっても「かながわの木」を選びやすい環境が整えられています。家づくりを検討するときは、ぜひ、木の家、それも神奈川県産木材の活用を検討してはいかがでしょうか。
木の家づくりを誰と進める?

家づくりのパートナーとしてもっと活躍してほしい建築家

  建築家というと、身近には感じられない。こちらの言い分は聞いてもらえない、といった不安を感じる人が多いかもしれません。しかし、建て主の側に立ち、その意向に沿って設計案を練り上げ、建て主に代わってその後の工事をしっかり監理してくれるのは建築士です。建築士は建て主の新しい暮らしに対するぼんやりとしたイメージを、リアルで、生活しやすい三次元の空間として形にしていきます。
設計案がまとまれば、建築士はそのすべてを「設計図書」と呼ばれる図面や書類にまとめていきます。それは、工事を担う施工者に、建物の全貌を示し、計画通りの建物ができるように指示し、同時に工事費用の詳細な見積もりを依頼するためのものです。
常に建て主に寄り添い、住まいのイメージを空間デザインとしてまとめあげ、専門の「設計図書」を用意して最も適切な施工者にバトンを渡し、設計図書通りに建物ができあがるか、最後までしっかり監督する--家づくりにとって、建築士の役割はとても大きなものです。

建て主に側に立って活動するのが建築士

  建て主にとって建築士は、自分の意向を代弁するパートナーです。
建築士が建て主の希望を聞きながら図面を描くという行為は、工事の依頼とはなんの関係もない作業ですから、純粋に建て主にとってベストと思われるものを考えていくことができます。実際、建築士が建て主と結ぶのは「業務委託契約」。建て主の仕事を代行しているだけなのです。建築工事の受注、つまり「工事請負契約」ではありません。もし自分で工事を受注し、そこから大きな利益を得たいと考えたら、建て主の意向に沿った設計案は描けないでしょう。

新たなコンペ・システム 「住・縁・家(すみか)」

新たなコンペ・システム 「住・縁・家(すみか)」
しかし、実際の家づくりの場面で、建築家(建築士)に出会うチャンスは限られています。雑誌に載っていた建築家に勇気を出して電話してみるか、あるいは建築家プロデュース会社で紹介してもらうほかには、接触の機会はありません。結局、大半の人が建築家との出会いのチャンスすら持たないまま、家づくりに取り組んでいます。
しかし、こうした中、神奈川県建築士事務所協会では「設計者選定コンペ・システム『住・縁・家(すみか)』」を確立。誰でも、多くの建築家から設計提案を受けられ、そこから自分に合った建築家を選ぶことができるという画期的なシステムをつくりあげ、すでに運用しています。このシステムなら、気軽に建築家の提案を受けることができ、家づくりのパートナーとして選任することもできます。ぜひ、利用をおすすめしたいシステムです。

全応募作品を講評委員会が審査

  具体的に説明しましょう。スタートは、事務局への問い合わせからです。システムの内容について説明を受け、システムの利用を決断したら、そこで申し込みをします。申し込み費用は10万円。
この申し込みをすると、専門スタッフが細かい要望や予算をヒアリングし、「募集要項」を作成して、会員に向けて、設計案を募ります。出てきた設計案を有識者5名で構成する「講評委員会」で。デザイン、実現性、予算など様々な項目について数値で評価し、総合点を示します。次に一次審査として申込者は点数なども参考に3~5作品を選定。その後は、その選定作品の設計者が、申込者に対して、個別にプレゼンテーションをし、質疑応答に答えます。これが二次審査になります。この時点で申込者は、応募してきた建築家の作品内容にとどまらず、建築家の人柄、雰囲気などもつかむことができ、より選考しやすくなります。そして申込者が一人の建築家を指名、その時点で審査は終了し、その後は申込者とその建築家との個別の打ち合わせに移ります。

常に専門家としての意見を示し選定をサポート

  「建築家によるコンペ」という手法はこれまでになかったわけではありません。それらとこの「設計者選定コンペ・システム」が大きく異なるのは、有識者による「講評委員会」が開かれ、応募全作品について公正で透明な審査が行われ、その内容が示されることです。このコンペ・システムの開発と運用の責任者である同協会の大和田優理事は、その点についてこう語っています。
「全応募作品について、一点一点講評委員会が細かく審査し、それを分かりやすい評価書にまとめるというのは、大変手間のかかることです。通常のコンペ・システムで、ここまで専門家が関与するものはありません。私どものような公益団体だからこそできることだと思います」。
また、同協会は神奈川県木材業協同組合連合会とも密接な関係を持っており、県産材を使った家づくりを希望する人へのアドバイスや紹介も行っています。建築家の設計+県産材を使った家づくりを相談しながら実現することも可能。すでにこのシステムを使って、住宅や自治会館・町内会館などの建築も行われており、今後さらに注目を集めるものと考えられています。建築家と進める家づくりの有力な取り組み方法として、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
  神事協会員の多くの建築家が、クライアントの要望に沿ったプランをご提案。その中から、最良のプランをお選び頂けます。
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